11月22日。
九州大学伊都キャンパスの食堂にて三浦さん、樋口先生、宮崎さん、渡邉で今年度の港まちづくりスタジオの活動に関して打ち合わせを行いました。(写真なくてごめんなさい!)
今年度の活動は、スタジオがはじまって二年目の活動になります。
今年の活動では、去年のスタジオの提案を具体化することを目標にすることが確認されました。
また、スタジオの活動を市民にPRし、佐世保のまちづくりに市民の人を巻き込んでいくという役目がスタジオにはあるので、
3月にさせぼネイビーデザインウィークという名前で、イベントとFMさせぼ番組づくりを行うことが決まりました。
させぼネイビーデザインウィークの1日をイベントの日に設定して、その日に去年の提案であったネイビースタイル(Pコート)ファッションショーやトークセッションを行うこと、それに関連してFMラジオ番組をつくり、その週はその番組を何度もまちなかに流し、スタジオの活動をアピールすることが決まりました。
これからイベントの内容やラジオ番組づくりの内容、今後のスケジュールなど、これから決めて、また詳細が決まり次第、随時こちらでご報告しますね!
出会いと発見DIARY
11月16日(金) 河川事務所・コンサルタントとの打合せ
↓図面を模型にしました。車がズラリ(通称:うなぎの寝床)
15日に作成した図面が実現可能か河川事務所での協議結果の報告を受けました。
設計はほとんど図面どおりに行うことが決まり、追加で駐車場入り口に小さな管理棟を新設することが決まりました。
あと乗り越えるべき大きな課題はウッドの駐車場と駐車場入り口の木が実現可能かというところ(木を植えるスペースは確保してもらえるとのこと)。
特にウッドの駐車場は現在の図面ではもっとも水辺に近い列に配置する予定なのでこれが実現できるかどうかは駐車場の風景を大きく変えることになります。(この列が緑化ブロックになってしまうと既存の駐車場と芝の面積があまり変わらなくなってしまう。)
大きな山場です。
↓ウッドの説得が続きます
その他、議論した内容は新設するスロープと既存の護岸との擦り付け方、プロムナードと駐車場通路が近接している部分が出ているためその部分をどう処理するかといったことです。
現段階の構造では駐車場からプロムナードに車が進入できるようになっているので利用者マナーが問われるところですが、そういった行動を未然に防ぐためにプロムナードと通路はきちんとすみ分けなければなりません。この二つの関係は利用する方に大きな影響を与えるので重要になってきます。
場所によってはプロムナードの位置はこれ以上水辺に近づけることができないという制約条件が発生するなど、限られたスペースの中でうまく線形を考え、駐車マスを配置していきます。
11月14日(水) 河川事務所・コンサルタントとの打合せ
11月6日(火)の打合せをうけて、河川事務所内で駐車場の舗装など検討を終えての打合せ。
結論から言いますと、九大が提案したウッドの駐車場や通路のコンクリート舗装は工期の関係上できないという結論に至りました。施工は駐車場のマスは緑化ブロック、通路の舗装は脱色アスファルトとなりました。
駐車場に車が進入するスロープが新設となるため、スロープの形状を当初より少し工夫することで車が県道からスロープに進入する出入口の隅に木を植える提案を行いました。出入口は河川沿いの県道とまちからの道路の4方向の道が交差する場所です。
『まちと川のつながりを強めるためにランドマークの木を植える』
これは2年前の市民部会から話し合われていたことで、まちから河川が見えないことがまちと川との関係を分断する原因になっていると考え、まちからのアクセスポイントとなる場所にランドマークとなる木を植え、まちから川へ人を誘導するねらいがあります。
↑イメージはこんな感じ
11月14日(水) 夜 先生宅で打合せ
コンサルタントが出してきた図面がこちらが想定していたものとの差があったので九大側で急遽図面を書き直し、コンサルタント側で再びきれいに図面に落としてもらうことに。
駐車場は今年度に完成までしなければならないので、工期の関係上一刻も早く図面を出し工費の勘定を行わなければならないので夜も作業を続けます。
打合せでは駐車マスと通路の舗装がこちらの提案が通らなかったので少なくとも端部の処理と駐車マスがならぶラインだけは実現させることを考えました。
その他注意すべきことをトレペの上に書き込んでいきます。
端部の処理は駐車場を利用する立場で考えて通路の通りやすさ、曲がりやすさはもちろんのこと、土羽のスロープと高水敷との境界を盛土によって滑らかにつなぐなど可能な限り直線を作り出さないようにしました。
駐車場のラインは上流側の起伏のついたコンターラインを連続させ、それにあわせて駐車場を配置することで空間の一体感を出すとともに上流側からみたときに起伏を利用して駐車している車を隠すことを狙っています。また、駐車マスが曲線上に並ぶように配置することで直線を減らす工夫をしました。
それにしても駐車台数が多い…(300台+身障者用3台)
11月15日(木) 朝
昨夜の打合せをもとに図面を仕上げています。
↓最終仕上げをしている吉岡さん
市民部会を終えて…
市民部会をうけて部会のメンバー内で直方市と駐車台数について協議してくださる方がうまれ、河川事務所、コンサルタントで現状の駐車場の利用実態調査を行い、九大としては景観的なアプローチで協力していくこととなりました。
また、設計については市民部会で提案した模型をもとに進める方針となりました。今後は駐車場の舗装材など詳細を検討することになりそうです。既製品では芝生の生育が思わしくない事例が遠賀川で報告されていることから遠くから見てもいかにも駐車場と分かってしまい、風景としてコンセプトに沿わなくなることが懸念されるため、舗装は慎重に考慮しなければなりません。
将来的に駐車台数を減らすためにも現状での利用実態を正確に把握することは大切であり、様々な方の協力があってこそ市民部会で話し合ったことが活かされるのではないかと考えさせられました。
11月6日(火) 河川事務所・コンサルタントとの打合せ
今回の打合せでは右岸と左岸両方の打合せが行われました。
議題は右岸は詳細変更、左岸は駐車場舗装の提案を行いました。
駐車場舗装は市販されている緑化駐車場の製品をパターン分けした資料を作成し、九大案としてウッドを用いた駐車場を提案しました。
駐車場としての機能を有しつつ、風景としてもなじみがよいことが選定の理由で、㎡あたりの単価も既製品の緑化ブロックと少し上乗せになるけど、何とか頑張ってほしい範囲にあると思います。
ウッドの駐車場は既製品の緑化ブロックよりも芝生の生育に対して配慮されているのも頼もしいです。本来住宅の緑化駐車場として施工される場合がほとんどで、電話でヒアリングした限り河川の高水敷での実績はないとのこと。河川で使用するとしたとき洪水時に流されないよう対策を考えて今回の打合せに臨みました。
車の通路はコンクリートのほうき仕上げでところどころに玉石や左岸の水上ステージを撤去したときのレンガの破片を埋め込む方法を提案しました。
ぜひ前向きに検討していただきたいところです。
なお本日の打合せで駐車場の利用実態調査の報告を受けました。平日は利用のニーズは高く開錠前から列ができるほどで、あっという間に駐車場が埋まってしまうようです。休日は反対に利用は3分の1程度でかなり空スペースがあるようです。
10月16日(火) 第14回市民部会
2004年、遠賀川を利用した環境学習先進地域の確立と川とまちの賑わい空間をつくろうという目的のもとで、市民が主体の協議会と市民部会が発足してから三年が経ちました。
市民部会はこれまで月に一回のペースで開催され、『遠賀川を利活用してまちを元気にする』ために必要なことを話し合ってきました。4年生ははじめての参加です。
今回は今年度工事が行われる箇所についての説明を行い、住民の方との意見交換を行うことが主な議題でした。議論は左岸の駐車場に集まりました。
現在の駐車場の利用状況から議論は始まり、「河川敷に駐車場は必要ない」といった意見から、「利用するから残してほしい」といった意見までなかなか話がまとまらず平行線をたどりました。
予定時間を一時間近く超過しても、河川管理者や部会のメンバー内でも立場は違うけれども、それぞれが遠賀川をよい空間にしたいと思っての意見が出されました。
結果として駐車台数を減らした形で整備し、将来的に駐車場を縮小、なくすことを希望していくことで落ち着きました。何台駐車するのか、舗装の詳細などは今後の議論が必要になりました。
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