January 14, 2009
集落の構造【五島/渡邉】
M1の渡邉です。
これは、五島市福江島の宮原の集落の風景です。
山間のわずかな平地の中に、水系に沿って住居や田んぼ、畑が構成されています。
現在、下五島のキリシタン集落における文化的景観の調査中です。
下五島のキリシタンは移住や迫害といった様々な歴史の中で、信仰を守りながら、五島で暮らし続けてきました。信徒の方たちの暮らしに思いをはせながら、集落の構造を読み解くこと、そしてその価値を証明すること、を、文化的景観の調査の中でしています。
これは、かんころ台。九州の人ならご存知、かんころもちを作る作業の中で使われる道具です。
さつまいもを輪切りにして蒸したものを、家族で干しています。
集落の構造、なんていうところにはとても疎かったのですが・・・。
「地域における思想や営みがあらわれている風景」が好きだなぁ、と思っていた私にとっては、出会えて幸せなプロジェクトです。
大学院を卒業する頃までには、「なんかいいよね」じゃなくて、ちゃんとその価値を語れるようになりたいし、その維持のために何ができるか、ということを考えられる人間に一歩近づきたいな、と思っています。