風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
一般社団法人LSDは、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな日常をお伝えしていきます。
February 2, 2009

集落景観調査【五島文化的景観/高尾】

1月31日~2月2日に、高尾・渡邉と梅野君(福大M2)、富山君(鹿大M1)の4名で、
五島市文化的景観調査の集落景観調査を行いました。
お天気にも恵まれ、絶好の調査日和でした。良いデータがとれた充実した3日間でした。
いくつかの代表的な集落の写真をお見せしましょう。

福江島にある堂崎集落。
五島のキリスト教信仰の象徴である堂崎教会が海から集まってくる信徒たちを出迎えます。

堂崎の北、半泊半島の中ほどにある「きびなご網代」という集落。
海がエメラルドグリーンに輝き、信じられない美しさでした。
神々しい風景。

半泊半島をさらに北上し、半島の先の先に存在する間伏(まぶし)という集落。
ここの風景は強烈です。信仰を守るために人々はここまでやってきたのか、と。
写真中ほどに広がる草原は、かつては放牧地だったと言います。
今はもう人が住んでいません。

長崎の離島「福江島」、の離島「久賀島」、の離島「蕨小島」。
日本で一番小さい有人の島と言われています。
今回初めて訪れたのですが、離島の離島の離島という設定から
勝手にもっと活気のない集落をイメージしていたのですが、
意外にも島には生活感が漂っていました。
独特の集落景観を有していると感じました。

調査に疲れた頃に、遠くをみればほっとするような美しい風景。
海と山に囲まれた五島の集落には、その恩恵を受けながら農業、漁業を行ない、
信仰を守り通してきた信徒の方々が今も生活をされています。
その方々の穏やかな暮らしを守っていけるように、
専門家の勝手な意見ではなく、地域の方々の心情に合った将来を考えたい。
過去を知り、時代を読み、未来を描くこと。

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