August 2, 2010
湯の坪景観協定による協議【湯布院/高尾】
1ヶ月ほど前、由布院の方から連絡があり、現地にオープン前のお店をみにいきました(写真上)。
この店舗については周囲の方々からの意見も多いなかで店舗と協定委員会との協議が進められ、
店舗の方も理解をしめしてくだささり、できるところから対応をしていただけました。
そして先日、地元からの意見に応え、店舗前の看板等を撤去してくださいました(写真下)。
ルールを地区で決定してから2年半が経ち、これまでに16店舗との協議を積み重ねてきました。
当初からルールを十分に理解して協議に臨む店舗、協議の中で改善してくださる店舗、
一度つくったものを再改修してくださった店舗、十分な対応をしていただけていない店舗、
自主的に改善を行なってくださった店舗等、対応は様々ですが、全体としてよい方向に進んでいると思います。
いまだに驚くような店舗計画が持ち込まれることもありますが、そうしたものをきちんと食い止めることができていて、
まさに地域の方々が必死に「風景を繕う」場として委員会が機能していると思います。
地区の方々があきらめずに、この地区の精神を引き継いで行動することこそがルールづくりの本当の目的です。
半歩ずつでも歩み続けるなかで、ルールや話合いの仕組みが地域に根付き、
地区の皆さんの意識が共有されていくことを目指して、由布院の方々と活動を継続しています。
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ただ「話し合う」ということだけでここまで来れるんだと自分も驚きました。
だから、うがった見方かもしれないけれど、本当はみんなわかってるんじゃないかと。住民以外の人たちも。
だけれど合理的に説明されていなかったり、話し合いの窓口がなかったりすると、
すぐにそれを「わからないこと」として処理してしまう。
意図的か無意識的かは別にして。
そのほうが簡単だから。他にも考えないといけないことたくさんあるし。
だけど住民の人たちはその「わからないふり」が許せなくて、
その気持ちにこの仕組みはある側面から応えられているのかもなぁと感じました。
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すごい!こうなったんですね!!Before見てたので嬉しい。
基準だけではない、地区の方との話し合いというプロセスがあるからこそ、お店の側も対応してくださるんでしょうね。数値にはあらわしきれない地元の方の想いが人を動かすのでしょう。そういう変化が見えることで、地元の人もまた悲しんだり諦めないですむ。人の想いがのったルールというのも作りうるのだということをあきらめてはいけないですね。