第68回市民部会が水辺館で開催されました。議題は「左岸側に設置する管理用道路の検討」です。
今回の検討のために左岸側の1/200の模型を製作していました。
河川事務所からの提案では、バリアフリーのために勾配を緩くすることを優先して、左岸の芝生の広場を横断する線形でした。しかし、それでは、人々が自由に使える広い空間というコンセプトを無視することになってしまいます。
他にも意見として以下のようなことが挙げられました。
・管理用道路とバリアフリーを考慮した遊歩道の機能を一緒にして考えるから話がごちゃごちゃになる
・管理用道路は管理用道路として考えるべき
・広場のコンセプトは尊重するべき
結果として、オートキャンプ場から沈下橋まで繋がる線形に決定しました。広場を尊重する線形になりました。
そして、部会の最後に、棟形議長から今回で市民部会を閉じることが提案されました。
メンバーからは遠賀川が整備され、まちを元気にするのはこれからである、部会を続けるべきという意見、
また、議題がない、以前に比べて参加者も減っている等様々な意見がありました。
最終的には以下のようにまとまりました。
・河川事務所が事務局をする形は終わりにする
・議題、テーマが決まったら、九大がメンバーに声かけをして部会を開催する
これまでの体制の部会は今回で一端終了ということになりました。
以下、僕が個人的に思っていることですが、
水辺館、河川敷の整備により、遠賀川はとても豊かな空間になっていると思います。
休みの日には河川敷を多くの人々が散歩し、遊んでいます。この風景は、何度見ても「いい風景だなぁ」と思います。
また、水辺館では環境学習をテーマに、子供から大人まで多世代に渡って交流する形ができています。
このような遠賀川の状況は、人々が生活する上で恵まれた環境になっていると思います。
しかしその一方で、川とまちが全く別の空間になっているようにも感じます。川は元気になったけども、まちは元気になっていません。
本来の「まちを元気にする」ことは、これからだと思います。今後、市民部会がどういう方向性になるのか、今のところ決まっていませんが、「川からまちを元気にする」ために、九大としてできることにはなんなのか考え、直方のまちが元気になるために少しでも力になれたらと思います。
出会いと発見DIARY
昨年、研究室総出で取り組んだ筑後川景観の手引き作成のプロジェクト。
これは、筑後川河川事務所が河川構造物の改修、新設をする際に心掛けること、具体的な整備方針をまとめたガイドラインを作るプロジェクトです。
昨年度にガイドラインの形、中身はほぼ出来上がりました。今年度は最後に修正をする作業が残っていました。
本来ならば今年度のもう少し早い時期に打ち合わせをする予定だったのですが、九州北部豪雨の影響で打ち合わせが延期し、今回やっと打ち合わせをすることができました。
打ち合わせでは今後の進め方について話し合いました。
手引きの本文は、樋口先生が学生の書いた文章に追加、修正を加えます。
残りはエリア別の吉井、片ノ瀬、大川・諸冨です。
また、写真の差し替え、絵のタッチを統一することも作業として残っています。
2月中に九大の修正を済ませ、事務所に渡すことになりました。
この手引きを作るのには、筑後川河川事務所、出張所の方々など多くの方の協力があったからこそ、ここまで形になりました。
最後にいいものができるように仕上げを頑張ります!
前回に引き続き、ユー、ガガ、ワンユ、カンショウ、江副にお願いして遠賀川の模型の製作をお願いしました。
僕のミスで道路部を作り直したので、その部分に擦り付ける作業、オートキャンプ場、管理用道路、階段等のディテールを作る作業をやってもらいました。
中国でランドスケープの学校を卒業したユー、ガガは手先が器用で、模型が綺麗に仕上がっていきます。さすがです。
模型を作ること、絵を描くことは彼女らの作業から勉強しないといけません。
ワンユ、カンショウ、江副も初めて模型製作ですが、粘土の扱いにも大分慣れてきたみたいです。地形を馴染ませてくれています。
みんな、今日も手伝ってくれてありがとうございます!
1月31日の市民部会に向けて、遠賀川左岸、1/200スケールの現況模型を製作しています。
日曜日だったのですが、中国からの留学生、ユー、ガガ、ワンユ、カンショウ、学部4年の江副くんに手伝ってもらいました。粘土を使って、遠賀川の緩傾斜護岸を再現しています。
5人とも唐津のプロジェクトで忙しい中、手伝ってくれてありがとう!
模型を完成させるまでもう一分張りです!
卒論発表まで残すところ「1ヶ月」程です。そこで論文ゼミを行いました。
今年の卒論発表は以下の2本です。
・鬼塚さん「国民的原風景考察のための調査・比較研究-日本人学生および外国人留学生を対象として-」
日本人学生、外国人留学生に対しアンケート調査を実施し、集計結果を分析する手法を用います。
分析には数式を用いています。研究室の学生、留学生は手法について理解できていなかったので、今回は鬼塚さんが分析手法に関してみんなに伝わるように説明をしました。
今回説明した内容を卒論発表の時間内にどのように伝えるかが重要になってきます。
・行徳くん「汎用建設資材を用いたユニバーサルデザイン歩道の開発研究」
研究室で整備に関わった長崎県の栄上為石線の事後評価の研究です。
1月8日に実施した「三和式ユニバーサルデザイン歩道の話し合い」のデータを基に研究結果をまとめます。
これから論文の構成を考える作業に移っていきます。
榎本さんも個別でD論ゼミを行っています。
論文生の皆さん、これから執筆、発表と大変な時期に入り、きついでしょうが頑張ってください!
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