風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
一般社団法人LSDは、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな日常をお伝えしていきます。
March 31, 2013

記入ミス【唐津/平野】

 2013年1月。ボラードの基礎が現場で順々に出来上がり、所々でボラードが設置されていきました。ボラード設置された箇所からチェーンを取り付けました。
 しかし、チェーンが垂れ具合に数箇所問題がありました。早急に原因について調べたところ、九大でミスがあったことが判明しました。
【ミスの原因】
 割付図作成時に使用したチェーン番号と各チェーンの適正スパン(ボラードに設置した際にチェーンの最下部が地面から420mmになるボラードのスパン)を記載した「割付図作成用の表」の記入ミスにあることがわかりました。「チェーン長実測値及び適正スパン管理用の表」から、「割付図作成用の表」にデータを書き写す際に数値入力を誤ってしまいました。  データ上でコピーアンドペーストをすれば記入ミスはなかったものと思われますが、「割付図作成用の表」へは手入力をしてしまったため、記入ミスが発生してしまいました。
 また、一度「割付図作成用の表」を作成した後は「チェーン長実測値及び適正スパン管理用の表」と照らし合わせることをせずに、割付図の作図に入ってしまったため誤った数値に気づくことができませんでした。
 さらに、学内の他の者に確認する等の二重チェックは、「検討用模型」と「チェーン長実測値及び適正スパン管理用の表」の照合および、「割付図作成用の表」と「割付図」の照合という形では行っていましたが、「チェーン長実測値及び適正スパン管理用の表」と「割付図作成用の表」の照合は行っていなかったため誤入力を発見できませんでした。
 加えて、墨出し時などの現場での施工が進捗している最中にスパンが適正かどうかを確認していなかったため、ミスの発見が遅れてしまいました。
【対処法】
 チェーンのコマ数を31コマから30コマへと1コマ減らし、シャックルによりチェーン最下部の地面からの高さが420mmになるよう調節します。調節に用いるシャックルは必要な内径を持つ物を九大で調達して付け替えます。九大負担でシャックルを調達して付け替え、シャックルの準備が出来次第早急にふさわしいシャックルに付替えを行います。
 この他、ミスとは関係なくチェーンの高さが著しく異なるものがある場合にも、九大負担でふさわしいシャックルを用意し付け替えます。
 唐津土木事務所様、安全施設様には適正スパン実測のために多大なるお時間とご協力を頂いたにもかかわらず、初歩的なミスで、唐津東港転落防止柵整備に不備が出てしまったことは本当に申し訳ありませんでした。発生してしまいましたこの問題については私たちが全力で改修させていただきます。

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