風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
一般社団法人LSDは、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな日常をお伝えしていきます。
July 23, 2019
昔の鉄道標識を製作しました

大分の線路敷跡で進んでいる公園整備事業についてはこれまでも何度かお話しましたが、木製デッキ歩道の傍に設置する鉄道標識を研究室で製作しました。線路敷であったことを伝えるためのささやかな小道具です。

 

 

 

こんなものをどこかで見かけたことありませんか? 旧国鉄時代のものを参考にデザインと字体をおこし、サイズは少し小ぶりにしてあります。素材は全て木材です。

 

 

 

 

文字も含め、すべて手塗りで仕上げてあります。だから「アジ」があります。支柱の先端のとんがり加工も綺麗にできています。M2の原田君、四年生の木村さん、川藤さん、お疲れ様でした!

July 13, 2019
唐津東港F3前に海辺のデッキを製作してきました

7月10、11日の二日間で、以前紹介したF3の前に木製デッキを製作してきました。14日に開催するF3のオープニングイベントを盛り上げるためです。「こんな素敵な場所に将来できるのなら、お店を出してみようかな」と考えてくださる方が出てくることを期待してのことです。

 

 

まずは、F3の中でデッキのパーツを作っていきます。長さ4m幅1.5mのものを16基も作らないといけませんが、四年生の子達はみんな「プロジェクトものづくり」で木材工作を経験済みなので、テキパキと作業が進んでいきます。材料の杉板材はいつもお世話になっている八女の木材加工会社から無償でいただいたものです。

景観研だけでは手が足りないので島谷先生の研究室から四年生が四人応援に来てくれました。F3ワーキングからも國谷さん、小島さんが参加してくださり、三浦さんは愛情たっぷりの手作りミネストローネスープを差し入れしてくださいました。小島さんのお仲間からも美味しいおにぎりとおかずが到着。

 

 

途中の苦労は省略…して、二日目の午後5時過ぎに無事完成! なかなかの出来栄えです。ムクの木材は、それだけでスゴい存在感があります。

 

 

皆さんお疲れ様でした!

坂部君、鍋島君、中村君、小幡君、木村さん、川藤さん、原田君、本当にありがとう!(九大の学生さんたちです)

無事終わってよかったよかった。

 

 

海から見るとこんな感じです。早く本物のデッキができるといいのですが…今回製作したデッキは14日のイベント専用で、終わったら撤去します(悲)。

天気予報では14日はあいにくの雨なのですが、みんなの熱意が通じてお天気になってくれることを信じています。

July 10, 2019
大分線路敷跡プロムナード(仮称)その後

7月8日、大分の現場にまた行ってきました。工期はあと一ヶ月、工事はガンガン進んでいました。

 

 

東側(大友館公園側)工区。中央のまだ舗装工事に入っていない自動運転車スロープを挟んで、左は線状に造成した「里山」。地形の細かな造成作業はほぼ完了し照葉樹を中心とした植栽の植え込みも済んでいます。右側は本煉瓦積側壁とフラットバーを溶接して製作したオリジナルの手摺。その向こうには「防災広場」が工事中です。

 

 

防災広場の方形ベンチ。基礎部分が完成しており、この上にデッキ材で座面を施工すれば完成です。外周には再利用された路面電車の敷石が設置積みです。中央の植栽升にはすでにオリーブの若木が植え込まれています。

 

 

さらに東に進むと、展望デッキになる2%勾配の杉板張歩道が仕上げの段階に入っています。手摺の支柱部分に杉板材を張り込みフットライト照明を設置すれば完成です。デッキ部分に埋め込んだ古レールもいい感じです。

 

 

展望デッキが盛土から橋梁に切り替わる部分の本煉瓦積擁壁。国鉄時代に広く採用されていたイギリス積を忠実に再現しています。橋台部分の煉瓦の巻き込み、天端の笠石(別大国道を通っていた路面電車の敷石を転用)も、とても丁寧に仕上げられています。左下には鋼製橋脚の基礎が見えます。

 

 

大友館公園ヴィジターセンター付近の植栽。施工担当の造園屋さんの本領発揮で、レイアウトが絶妙です。まだ若木ですが、数年すれば背後のヴィジターセンターを綺麗に目隠ししてくれることでしょう。

西側の工区も順調に進捗しています。来週もまたお邪魔して、細かいところの収まりなどを詰める予定です。

 

 

 

 

ENTRY
CATEGORY
ARCHIVE