本日は島谷先生率いる流域システム工学研究室主催の
グリーンインフラシンポジウムに参加してきました。
私達も内容がどんなものかは事前に全く知らなかったので非常に楽しみでした。
最初は上西郷川の改修された地域を見学でした。上西郷川は、
島谷先生や林先生が改修事業に携わって、多自然川作りを進めている場所です。
水辺に近付くことができる洪水調整池や丸太の張り出し水制工など水辺に親しみやすい工夫が凝らされていました。
また、川のすぐ近くには幼稚園や小学校があって石でダムをつくったり生き物をとったり遊んでいるようです。
その後移動して、今度は佐賀の松浦川の流域にあるアザメの瀬に到着しました。
ここは10年以上前から自然再生の取り組みが続いており、河川研とは累計120回程ワークショップを行ったそうです。
写真は上池に生息している貝や魚を採集している様子です。
歩いて5分ほどで一回りできそうな池に20cmを越える貝が生息していることは驚きでした。
逆に運が悪かったのか魚の方はあまり取れなかったようでした。
稲作を体験できる小さな水田や雨水を利用したシャワーもあり、
環境学習の場として非常に整っているように感じました。
一通り見学し、夕方にさしかかる頃、糸島市二丈の加茂川へ場所を移しました。
加茂川流域の佐波地域は現在河川研と合同で取り組みを行っている地域です。
棚田の残るとても美しい風景の残る地域なのですが、集落の中を流れる川が護岸で固められており、
暮らしと川が切り離されている状況です。
景観研では現在、まだ手つかずの上流部にある貴重な多数の滝に注目して、
名前を付けたりマップをつくったりして親しみをもって貰おうと考えています。
上の写真は河口部の写真です。今後が非常に楽しみな地域だと思います。
以上、グリーンインフラシンポジウムの一日目の見学の様子でした。
景観や自然といったものは言葉で説明しても上手く伝わりませんが、
直接みることであっさり理解できるのかなと改めて感じました。